乳児の股関節脱臼健診について – 保健・医療機関へのお願い –

新型コロナウィルス対策下における乳児の股関節脱臼健診について

– 保健・医療機関へのお願い –

1)COVID-19対策下における股関節健診の現状
厚生労働省から集団健診を原則延期する旨の通達が、4月10日に各都道府県母子保健主管部局・児童福祉主管部局になされました。概略は以下のような指導となっています。

・緊急事態宣言の対象都市および感染拡大警戒地域においては原則として集団での健診実施を延期すること
・それ以外の地域おいては、地域の感染状況を踏まえつつ、必要に応じて延期等の措置をとること
・個別で実施する2次検診については、当該実施機関等と適宜相談の上で実施するかどうか判断すること

感染予防を最優先すべき現状を考えればやむを得ない対策ですが、これが長期にわたれば脱臼の診断遅延例増加も危惧されるところです。COVID-19の蔓延状況は地域により大きな差がありますので、各地域で理にかなった対応が求められます。

2)日本小児整形外科学会としてお願いしたい対応について
1次健診の診断について:本来の健診時期である3〜4か月から実施が一定に遅延することはやむを得ないものの、地域のウィルス蔓延状況が許す場合は、生後6か月あたりまでの実施を検討いただくようご配慮をお願い申し上げます。とりわけ、ご家族から「脚の開きが悪い」「女子、骨盤位出産、家族歴、皮膚皺の非対称などのリスクファクターが複数思い当たる」といった申し出があるような場合は、積極的な受け入れをお願い申し上げます。
2次検診の診断について:すでに1次健診からの受診指示が出ている乳児につきましては、地域のウィルス蔓延状況を勘案しつつ、可能であれば生後6か月未満あるいはこれを大きく超えない時期での2次検診実施、診断とその後の治療への指導をお願い申し上げます。

日本小児整形外科学会 理事長/健診委員会

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