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赤ちゃんの足、曲がっていませんか?

知って欲しい内反足の3つのこと

1.先天性内反足について
2.治療法は?
3.気づいたらどうしたらいい?
更新日
2025年9月16日
監修

山口徹 きよみず整形外科クリニック 整形外科
大島洋平 東鷲宮病院 / 埼玉県立小児医療センター 整形外科

山口 徹/大島 洋平

1.先天性内反足について

先天性内反足は生まれた時に足首から下が内側に曲がっている疾患です。
簡単に戻すことができない足の変形です。

●約1000人に1人の割合で発生
●原因はハッキリしていない
●約半数は両側発生

無治療の場合、変形は改善せず、歩行に支障をきたし、痛みや皮膚障害の原因となります。

2.治療法は?=Ponseti法

アメリカで考案された”Ponseti法”は世界的にも治療のゴールドスタンダードとされています。

4~7日毎にギブス交換
少しずつ矯正
ギプス矯正後
装具を主に夜間に装着

●ギプスで少しずつ矯正する方法
●アキレス腱を切る小手術を行うことが多い
●合計で2~3ヶ月ほどギプス矯正を行う
●ギプスが終わったら最低でも4歳まで装具(※主に夜間)

3.気づいたらどうしたらいい?

なるべく早く治療を開始しましょう 。生後すぐからでも治療を開始できます。

両親が気づいたら

●出産した産院や産婦人科に相談→紹介できる整形外科先を知っている可能性があります。
●自分たちで医療機関を探す

産婦人科や小児科で気づいたら

●小児整形外科にコンサルト/紹介
●紹介先が無ければ専門施設を探して紹介

よくある質問

内反足は痛いですか?

赤ちゃんのうちは痛みはありません。未医療や適切な治療を行わないと変形が残存して痛みを伴う必要があります。